1961年に東芝音工から「子供じゃないの」でデビューしたのが14才
長い経歴を振り返ってみても、やはり初期の純真無垢でハリのある歌唱は神がかり的に素晴らしい。
悲しきハートのオリジナルはスーザン・シンガー(英)、ですが16才ミコちゃんの力強くて寸分の迷いもない歌唱に魅了されます。 当時「天才歌手」というキャッチフレーズで売り出されましたが本人は人一倍努力していたんだとか
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悲しきハート /1963
恋がこんなにも つらいことだとは思わずに あたしあの人を愛しちゃった 心の底から ねェお願いよ もう一度お願い しあわせにしてちょうだい あの日あの人が 言った言葉を信じたために 夜も昼もなくあたし一人 苦しんでいるの ねェお願いよ もう一度お願い しあわせにしてちょうだい 夜ごと一人泣いているの 私のハート こんなにつらいことはじめてよ 何もしたくない 何も考えられないほどよ あなたの笑顔と あなたの声が ぐるぐるまわる ねェお願いよ もう一度お願い しあわせにしてちょうだい
1965年にコロンビアレコードに移籍
時代とともに彼女の顔も目まぐるしく変化していきますが
イジる前の顔のほうがコロっとしていて断然可愛かったと思う。
整形で徐々に表情がなくなっていって、
変遷していく彼女の姿に戦後の迷走する日本を重ねて見てしまいます。
渚のうわさ /1967
あなたのいない渚は とっても淋しくて こらえきれずに 涙がこぼれる あなたのいない渚で 名前を呼んでみた 誰れか教えて あなたのうわさ 忘れない素敵な恋 どんなに強く 抱かれてもいつわりの 愛はさみしい あなたのいない渚は 青い星屑だけが 貝殻てらして 濡れていた あなたのいない砂山 汐風だけなのに わたしの心は なぜかせつない あなたのいない砂山 帰ってきてみても 誰れも知らない あなたのうわさ 忘れない素敵な恋 どんなに強く 抱かれてもいつわりの 愛はさみしい
あなたのいない渚は 青い星屑だけが 貝殻てらして 濡れていた
弘田三枝子(1947.2.5 - 2020.7.21、享年73歳)合掌